世の中には沢山の職業があるにも関わらず、なぜ看護師という道を選択したのでしょうか。もちろん患者さんの役に立ちたいという思いが一番でしょう。看護師人生を長く送るのであれば将来の設計を立ててきちんとスキルアップし、より患者さんの役に立つことが出来るようにしたいものです。
病院で働く看護師であるなら、自分は今後どんな看護師になりたいのかを見つめ直してキャリアプランを考える必要があります。ここで重要となるのは自分のライフプランと併せて無理の起こらない計画を立てることです。女性の多い看護師ですから、結婚を控えているなど自分が置かれているライフステージに応じて将来を見据えたキャリアプランを計画することが重要です。仕事の面でも広い範囲の知識やスキルを身につけたいと思うなら、大学病院のような大規模病院に転職することも必要となってきます。
スキルアップと一言でいっても目的によって病院の規模や学び方はいろいろです。必ずしも大きな病院で働くことがスキルアップというわけではありません。大切なことは自分のキャリアプランと目指すべき方向性です。
転職と聞くと今の職場に不満があるのかとあまり良いイメージを持たれないこともありますが、より専門的なスキルを身につけるための転職という道もあります。例えば子供好きで小児専門の病院や小児保健センターなどの施設の間で転職を繰り返してもマイナスな転職とは思われないでしょう。同じ専門分野の現場を経験してきたという実績になりますので逆に良い面が生まれるのです。職歴そのものが肩書になるので、スキルアップのチャンスが広がります。例えば小児救急看護などの認定看護師、あるいは小児看護学の専門看護師資格取得など可能性が広がるでしょう。さらに専門病院では、資格取得のためのバックアップ体制や研修計画も整っている場合が多いです。
看護師のスキルアップ支援事業という取り組みが、各自治体からの交付金を受けて多くの病院や大学病院で実施されています。これは看護師個々のスキルアップ向上を図り離職を予防することで看護師の安定供給にも繋がるという側面からスタートした制度で、求職側と求人側双方に期待されています。インターネットでスキルアップ支援事業を調べると相当数の求人情報も出てきます。認定看護師の資格取得支援が多いですが、それ以外のスキルアップ研修も準備されています。気になる人は調べてみましょう。
新しい職場が決まってもそこで終わりではありません。新しい職場でうまくやっていく為には気をつけなければならない事があります。それはあいさつです。これはコミュニケーションの基本です。これが出来ない人は絶対にうまくいかないでしょう。次に周りの人の名前と顔を覚えましょう。そして、新しい職場のルールも早めに覚えるようにしましょう。
看護師のキャリアアップは役職を上げていく方法と、資格を取得して特定分野のスペシャリストになる方法があります。大学病院など大きな病院の看護師長になれば、100人以上の部下を抱えることもあります。また、特定分野のスペシャリストである認定看護師等は、高度な看護を必要とする病院や施設からの需要も高いです。また、スキルアップに特化することも1つの方法です。
インターネットが普及した現代では、医療の世界でもIT化が進んでいます。少し前まではカルテも手書きが多かったのですが、今は電子カルテを使用している病院も増えました。今まで看護師にはパソコンを使うスキルは必要ありませんでしたが、現代の看護師には必然的に必要なスキルとなっています。パソコンスキルをに身につけたいのであればパソコンスクールに通うのも1つの方法です。