看護師に求められる資質とは何でしょうか。人の命を預かる仕事ですので、看護師一人一人の責任が非常に重い職種でもあります。努力すれば誰でも看護師になれると言われたりもしますが、どんな仕事でも向き不向きがあり必要な資質というものがあります。看護師という職業には以下のような資質が必要だと考えます。
看護師はとにかく仕事量が多い職種です。一般的な職種とは比較にならないほど夜勤や残業が多いので、拘束時間も長く肉体的にも精神的にも疲労が激しい仕事です。勤務時間帯も普通の職種は朝からが殆どですが夜勤のある看護師は真夜中から朝までノンストップで働き続けなければならない場合も多々あります。また業務中でも、周囲に常に気を配りながら患者さんの急変などに迅速に対応する必要があるので気を緩める暇もありません。このような労働環境で人の命を守る仕事をミスなく続けなければならないので、肉体的にも精神的にもタフさが必要となります。
「働く」という行為には必ず人と関わる場面が出てきます。特に看護師は医師や薬剤師などの他業種の人と医療チームを組んで仕事をすることが多い職種です。ですので、同じ職場の看護師同士や上司だけではなく他業種の人たちとも意思疎通を図り、さらに業務をスムーズに進めることができる人材が求められています。
また、マネジメント能力を発揮しなければならない場面もあります。なぜなら看護師としての実務経験を積み、将来看護師長や主任といった管理職になった時に、自分自身の管理だけではなく新人看護師や部下への指導や教育なども必要となるからです。そうなれば周囲から協力を得なければならないことも出てきます。看護師は自分の意思で判断することもありますが、基本的には医師や師長の指示の下で業務を行います。看護師の一日の仕事は大変多い上に、患者さん中心の動きになるためスケジュールを立ててもその通りにはいかないことが多々あります。そのため出された指示を的確に把握し迅速に行動することがとても重要になってくるのです。
医療技術はものすごい速さで進歩を続けています。そのため、その速度に合わせて自分の知識量やスキルも向上させていかなければなりません。ですから学習意欲が強い勤勉な人は看護師の資質があると言えます。看護学校で学んだ知識というのは数年で古いものとなってしまいます。常に向上心をもって自発的に勉強を続けられる人でなければ医療現場の最前線で働くことは難しいでしょう。
新しい職場が決まってもそこで終わりではありません。新しい職場でうまくやっていく為には気をつけなければならない事があります。それはあいさつです。これはコミュニケーションの基本です。これが出来ない人は絶対にうまくいかないでしょう。次に周りの人の名前と顔を覚えましょう。そして、新しい職場のルールも早めに覚えるようにしましょう。
看護師のキャリアアップは役職を上げていく方法と、資格を取得して特定分野のスペシャリストになる方法があります。大学病院など大きな病院の看護師長になれば、100人以上の部下を抱えることもあります。また、特定分野のスペシャリストである認定看護師等は、高度な看護を必要とする病院や施設からの需要も高いです。また、スキルアップに特化することも1つの方法です。
インターネットが普及した現代では、医療の世界でもIT化が進んでいます。少し前まではカルテも手書きが多かったのですが、今は電子カルテを使用している病院も増えました。今まで看護師にはパソコンを使うスキルは必要ありませんでしたが、現代の看護師には必然的に必要なスキルとなっています。パソコンスキルをに身につけたいのであればパソコンスクールに通うのも1つの方法です。
